レオ=レオニの名作を20冊まとめて読んだ感想とか

急に火がついてレオ=レオニの絵本をまとめて20冊読みましたが興味がない人はクソして眠りながら歌いましょう。

20冊いっきに読むとレオ=レオニが絵本を通して何が言いたかったのか、そして我々人間に対して何を訴えたかったのかがあまりわかりませんでしたが、それなりに感じたことがあったので感想とお気に入りの表現をメモしました。

一番の発見は谷川俊太郎ってすごいなってことです。


フレデリック – ちょっとかわったのねずみのはなし

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  • ゆめでもみてるのかい、フレデリック
  • ゆうぐれに、だれが そらの あかりを けすの?
  • だれが つきの スイッチを いれるの?

教科書の出版会社である東京書籍の小学2年生教材にもなっている不朽の名作。
冬眠の準備をサボっていた半目の怠けネズミが終盤になるとこれまでの伏線を一気に回収する活躍を見せます。
「半目の怠けネズミでもこんなにいい詩が書けるのに俺といったら…」と自己肯定感を踏みにじられますね。

ひとあし ひとあし – なんでも はかれる しゃくとりむしの はなし

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  • わたしの うたを はかって ごらん

落語家の小噺のような作品で、「わたしの うたを はかって ごらん」がこの作品の肝。
こういうことを普段の会話でも「わたしの口臭をはかってごらん」てきな感じで使ってみたい。

マシューのゆめ – えかきに なった ねずみの はなし

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  • おおきく なったら 、きっと おいしゃさまに なるだろう。そしたら あさ ひる ばん、パルメザンチーズが たべられる。
  • ニコレッタと てをつなぎ 、ふたりで おおきな おおきな すばらしい えの なかを、あるいて いく ゆめ。

将来の夢や希望の話。
「思い続ければ夢は必ず叶う」とか「努力は人を裏切らない」だとかの歯が浮くような正論を熱く語るよりこの本を見せた方が何倍も五臓六腑に響くと思います。
じぶんに子どもができたら読ませたいですね。

ペツェッティーノ – じぶんを みつけた ぶぶんひんの はなし

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  • かれは げんきを とりもどして じぶんじしんを ひろい あつめ、ぶぶんひんは ひとつもない ことを たしかめると、ボートへ かけもどった

マシューのゆめが児童期に読ませたい話だとすると、ペツェッティーノは就活が始まったばかりの大学4年生向けの作品。当時の僕も読んでました。
糸井重里監修の「はたらきたい」並みに座右に置いていた話で、特に上記の一文がたまらなく好きで帰り道とかでこの詩にテキトーにメロディをつけて歌ってました。
ペツェッティーノの顔写真をLINEのプロフィール画に起用するなど当時のHEROはこのオレンジの四角形でした。

あいうえおの き – ちからを あわせた もじたちの はなし

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  • なにか だいじなことを いわなきゃ だめだ

言葉ってなんなのだろうかってことに挑戦した作品。
オチがハリウッド。社会風刺的な要素も入っててバンドでいうと The Timers みたい。

ニコラスどこにいってたの

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印象薄い。何にも覚えてない。

スイミー – ちいさな かしこい さかなの はなし

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  • かおを みるころには、しっぽを わすれてるほど ながい

多くの大人が小学生の頃に読んだ話で、教科書の出版会社が光村図書だった学校は小学2年生に取り扱われている教材。
この年齢になって読み返して見ると物語自体は特に普通ですが、谷川俊太郎氏の詩のような言い回しにうっとりします。
「かおを みるころには、しっぽを わすれてるほど ながい」は、うなぎの長さを表したもの。こんな風に表現できたらいいですね。

アレクサンダとぜんまいねずみ – ともだちを みつけた ねずみの はなし

  • アレクサンダが ほしかったのは 一つ 二つの パンくず だけ、それなのに、にんげんは かれを みつける たびに、たすけて と ひめいを あげたり、ほうきで おいかけたり する。

レオ=レオニ作品の登場人物のネズミ率は異常で8割チューチューしてます。西野カナの恋愛の歌の割合と同じです。
ほえーいい話だなあと思わせてくれる作品で、西野カナの曲にありがちな「耳がホイップクリームで埋められた感」は一切ありません。

コーネリアス – たって あるいた わにの はなし

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特になし。珍しく主人公はワニ。ネズミじゃダメだった理由はなんとなくわかる気がする。

せかいいちおおきなうち – りこうに なった かたつむりの はなし

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  • そうしてあるひ、こころもかるく、みもかるく、ちびかたつむりはでかけた

ミニマリズムを何よりも早く提唱した作品。
もっと身軽になりたいなあと思わせてくれる。身の軽さは心の軽さ。

あおくんときいろちゃん

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今回読んだ20作品の中で唯一これだけが、訳=藤田圭雄。
かと言って訳者の名前が伏せられてても区別はつかないレベルで自然。
たんにぼくが疎いだけ。レオ=レオニの遊び心を感じる作品。

ニコラスどこにいってたの

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  • これで わかったろ、いちわの わるい とりだけで 、ぜんぶの とりを わるい と きめつけちゃ いけない

この作品の強烈なパンチラインが上記の一文で、この一文を味わうためだけに読む価値が十分にあります。読んだ後じぶんのことをすごく反省したくなります。

ここにいたい、あっちへいきたい – 2ひきの のみの はなし

主人公がネズミじゃなくてノミってとこだけが目立ってて他に覚えてることはあまりないです。

おんがくねずみ ジェラルディン – はじめて おんがくを きいた ねずみの はなし

  • よあけの はじめての かがやきが ほこりっぽい まどがらすから さしこんで くる まで
  • これで チーズを たべることが できるわ、、、もう おんがくは わたしのものに なったんですもの

音楽家を目指す人とチーズ家を目指す人にぜひ読んでもらいたい。
レオ=レオニ作品には時間の長さをそう表現するかと膝を打つ比喩が多くあります。

ぼくのだ!わたしのよ! – 3ぴきの けんがずきの かえるの はなし

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  • みんな げんきだと、すこし げんきに なった。

初見でしたが、この作品が一番好きでした。なんかいいなあって思います。
いい意味で童話らしさがあって、大人が読むとすこしノスタルジックになります。

6わのからす

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  • はなしあいに ておくれは ないよ
  • ことばには まほうの ちからが ある

社会風刺的というか大人に向けて書いたんだろうなと思うストーリーです。
かいつまむと話し合いで解決する叡智が人類にはあるんだよということを気づかせてくれる話です。

マックマウスさん – のねずみの なかまになった まちねずみの はなし

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読解力が足りずよくわからない話。
例えると1回の表にセメント早飲み対決をして2回の表からしゃもじでゲートボールをする感じ。

うさぎをつくろう – ほんものになった うさぎの はなし

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  • にひきは そこらじゅう さがした、ページの そとまで

ハレンチ学園や銀魂の作風のベースなんじゃないかと思える技法が描かれていてお遊び感満載。けっこう好き。

じぶんだけの いろ – いろいろ さがした カメレオンの はなし

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就活向きかなと思いきや婚活向き。30代の結婚したいオネエサンのバイブルになりうる作品。

どうするティリー

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  • (まえに どこかで みたこと あるね)

この作品を読む前と後でレオ=レオニの人物像が大きく変わります。けっこう衝撃の一言が上記の一文です。フレデリックを読んだ後にぜひ読んでほしい。おすすめ。

学習感想

  • レオ=レオニすごい
  • 谷川俊太郎もすごい
  • 文体が素敵
  • ぶんたいが すてき
  • 文節で区切られてるので言葉の意味を裸で感じられる
  • よく考えると 人が 話した言葉が 耳に入ってくるときは 文節で 区切られている 気がする
  • 比喩が巧みすぎてじぶんが思いつく比喩とか例えとかがチープに見えてしまう
  • なので積極的に盗みに行きたい
  • いいものは真似よう
  • 有名な作家一気読みシリーズは続けていきたい

谷川俊太郎氏の言葉の表し方は僕のtwitterでの表現方法の一つになりました。

  • 文字の羅列を俯瞰して見たときに情報が脳に入りやすい
  • 漢字がわからない子どもに対して平仮名を多用せざるを得ない表し方なのに大人が読んでもスラスラ読めて不思議
  • 音程や言い方が伝わらない文面において言葉の角が立たず柔らかくなる
  • 大したこといってないのにそれなりにいい感じに聞こえる

思いついただけでもこんなにいいことがありました。

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