【ツイタチ選】26歳の僕が選ぶCメロが印象的な曲・5選

Cメロ大好きマンなのでCメロが輝くお気に入りの5曲を紹介します。

Cメロとはなんぞや?と思った方は適当に調べたら出てくると思うので各自で調べましょう。有名どころでいうと、

・夏色 / ゆず

いつか君の涙がこぼれ落ちそうになったら 何もしてあげられないけど 少しでもそばにいるよ

・奏 / スキマスイッチ

突然ふいに鳴り響くベルの音 焦る僕 解ける手 離れてく君 (続く)

の部分がCメロです。カラオケで「ん?」となる確率が高い。ポップスにおいて2番(2コーラス目)Aメロ→Bメロ→サビ の後にあるパターンが最も多いです。

Cメロのよさって、

  • 盛り上がり
  • 転調
  • ツマ的な役割
  • お口直し的な役割
  • サビだけ知ってる曲を友達がカラオケとかで歌ってるのを聴いて「へーこんなメロディあんだ〜」ってなる瞬間

など様々な意味合いがあって面白い。

では今回選んだBEST5の前に、『ノミネートされたけど6位以下だった5曲』を紹介。

・さよなら夏の日 / 山下達郎
・ストレンジカメレオン / THE PILLOWS
・風の坂道 / 小田和正
・君となら / TUBE
・Missing / 久保田利伸

80~90年代のJ-POPばかりです。5位以上もこの年代の曲を多く選びました。

テレビ音楽番組の全盛時だったこの頃の曲は放送時間である2分ちょいの中に「いかにしていい曲だと思ってもらうか」を重点において曲が作られました。そのためAメロ・Bメロとは違う意味合いを持つ「Cメロ」の需要が高まったんだと思います。この年代の曲はラスサビの前にCメロを挟む傾向が高いです。死んだ爺ちゃんがハツを噛みながら言ってました。

では5位から紹介。

5位:Moon / KAN

天才ソングライター『KAN』の名バラード『Moon』です。『愛は勝つ』で有名なKANですがこの人の作曲センスは天才。

いつもたいくつな物語を ひとり 演じてた

弱気な背中を 見せぬように 君を 愛した

というフレーズから読み取るに、冴えない男が今ある現在地から愛する相手を冷静に俯瞰しているような内容。薄暗い月明かりだけが照らすような部屋で聴きたい曲。

KANのメロディセンスとコードワークは秀逸で1コーラスの間に転調を含めて25以上のコードが使われています。スピッツのチェリーは6つのコードで構成されていますが『Moon』はその5倍以上のコードが使われています。演奏が楽しい。

んでCメロ、この曲をカラオケで歌う意義はすべてCメロにあるといっても過言ではないほどイイフレーズ。

そして 涙も 時も 流れて
新しい朝 今はただ 君が愛しい

パラパラ漫画をめくるようにコードがぐわんぐわん変わっていったこれまでの進行から一転、シンプルな進行に変わる様子は「男」の柔らかい内情が固まったかのようにも思えます。メロディラインも徐々に五線譜の頂上を目指すかのように上昇し「今はただ」の部分で最高音。この「今はただ」、カラオケで歌うと9割外す。決めたい。でも外す。

4位:Simple / Mr.Children

Mr.Childrenはそのバンド名を略するとわかるように「Mr.C」メロバンドなんですね。僕が今考えました。

Cメロが印象的な曲、今思いつくだけでも

・掌
・常套句
・蘇生
・Sign
・and I love you

と数多くありますが、その中でもダントツで好きなのが『Simple』のCメロ。

ざあざあ降りの雨を 全身で 受けながら 凛々と茂る あの草木の様に 強く強く

ってところです。

KANのようにコードワークに工夫が凝らしてあるというわけではない上に、メロディも平坦で盛り上がらない特殊なCメロ。

それなのにこのCメロ、爆発的な涙腺崩壊弾を放ってくる驚異的なテロ組織で油断してるとカラオケで歌ってても泣く。

音楽理論の交えて解説すると、 コードが ”AM7” で始まるフレーズはこの曲ではCメロだけ。この”AM7”は『Simple』の曲中において「サブドミナント」コードとして活躍するコード。響きとしては「ほわーん」とした感じ。このコードから始まるCメロは、Aメロ・Bメロ・サビにはなかった情景を作りだします。

歌詞もこれまでの「10年先もイチャイチャしよーね」的な、依存とか甘えとかを包括して愛情を伝える目線から、

ざあざあ降りの雨を 全身で 受けながら 凛々と茂る あの草木の様に 強く強く

という ”覚悟“ や “決意” のようなものを固く握り締めている男が浮かび上がるものになっています。Cメロおもしろい。

3位:風の引力 / ASKA

この曲の良さを語りたいために作った企画が「Cメロが印象的な曲」。それくらいCメロが秀逸。夏の気だるい暑さが続く日に、風がなびく小高い丘のベンチで座り込む愛を始めたばかりの2人の姿が浮かぶ曲です。

曲を解析するとCメロの存在意義がはっきりしてきます。まずAメロは高低差が少ないメロディラインでASKA特有の「何を言ってるかわからないブツブツ」スタイル。

言葉の塊を400ccのバイクエンジンのように投げかけてきた後にやってくるBメロはコードワークにASKA節が炸裂。Key = A の曲で D / C / B / F / E というコンボ。心地よい二日酔いのように脳にぐわんぐわん来る感じ。

サビはAメロよりも平坦なメロディライン。おそらくここは歌詞がもっとも響くようにメロディの起伏を抑えているんだと思う。

君は夏の日の風のやり方で 僕のページをめくって行く

この歌詞は秀逸。ASKAの比喩はえげつない。

構成は A → B → サビ → A → B → サビ → C → サビ

というCメロが輝く流れ。んでここからがCメロの話。

まず技術的な面で見ると、Cメロで KEY = A → KEY = C へ転調。

今まで使っていた絵の具の色が一新されるように、風景がドッと変わるのが転調の特徴。

それでいて、これまで起伏が柔らかかったメロディラインに変化が。

乾いたシャツのそばで 夏の風が ゆれる

僕は 君の側で 背伸びをする

この曲のメロディラインの最高音であるG(ソ)が登場。ASKA特有のオペラビブラートが美しく響く「そばで〜」のロングトーンがこの曲のハイライト。動画の2:55あたりからCメロです。

Cメロに最高音を持ってくるところが作曲センスの塊というか、

・転調
・1番グッとくる歌詞
・最高音

をCメロに持ってくる余裕がすごい。それでいてCメロのボーカルが受け持つメロディライン自体が短く、リレーのようにギターのリフがメロディラインを引き継いで大サビへ突入するところが美しい。まるでこの曲の主役である”風“を表現しているかのよう。

2位:僕と彼女と週末に / 浜田省吾

そのパターンのCメロか!となる1曲。正確にはCメロ前のブリッジ(間奏部分)がこの記事での意図。

世界情勢や権力者たちのエゴなどの荒れ狂う未来から「君を守りたい」と想う男の姿が浮かぶ1曲。9分近くありますが最期の1秒まで『僕と彼女と週末に』です。

歌詞の内容から、その男が守りたいのは「地球」や「子どもの未来」なのでは?と思う節もありますが、曲名が『僕と彼女と週末に』のためおそらく付き合っている彼女のことを指しているのでしょう。

Cメロのスポークンワードは絶品。このフレーズがこの曲のキモであり曲全体の背骨にあたる部分。初めて聴いた時から今まで既に12年ほど経っていますが、このスポークンワードに込められている意味がアバウトにしかわからない。

いや、意味はわかるんだけど『僕と彼女と週末に』という曲タイトルと印象的なサビのフレーズ「君を守りたい」そしてこのスポークンワードの散文詩の因果関係というか三権分立の関係性を読み解くにはまだまだ時間がかかりそう。

1コーラス目のサビのフレーズ、

君を 守りたい

の後に壮大な余白があるところも好き。

1位:めぐり逢い / CHAGE and ASKA

「作曲・ASKA」が2曲もランクインしてますが「CHAGE and ASKA」名義なのでセーフ。

シンプルなコードワークが基調の1曲。曲調はアコースティックギターが輝く穏やかなポップバラード。

ASKAの ”比喩しかない“ 歌詞と ”Cメロ→転調サビ→転調から戻るサビ” がこの曲の最大のチャームポイント。

Cメロを挟むように、

乗り遅れたバスを 見送る人を見よう

ふたりここで 揺られながら

というサビがあるんですが、

Cメロ前:KEY=C
Cメロ後:KEY=Eb

という構成。同じフレーズでキーが変わるとイメージや風景がまるでガラッと変わってしまう。リフォームした2日後に「やっぱ元に戻そう」って言ってるのと一緒。

この大サビではメインボーカルがASKAからCHAGEに代わるのも魅力。まったく違うフレーズに聴こえるけど歌詞は一緒。マジカルワールド。

CHAGEがメインボーカルになると、夏の暑苦しさが一気に涼しくなる感じというより蕾だった桜が一斉に咲き乱れるイメージ。

んで、それでフィナーレを迎えないのがASKA節。再び転調して通常のサビに戻ります。桜が刈り取られて強制的に次の季節へ連れて行かれる。

このサビとCメロの相関はその部分だけ抜き取って聴いても何も意味がないので、6分ある長い曲ですが一度頭から終わりまで聴いて欲しい。「ほえーーー」となる保証があります。

まとめ

というわけでCメロの可能性って無限だなという内容でお送りしました。

・曲の骨格にあたるCメロ
・最大の盛り上がり部分を担当するCメロ
・曲の内容を深くするCメロ
・情景を一新させるCメロ

などさまざまな顔を見せるCメロ、最高です。ありがとうございました。

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