歌ものバックコーラスに協力したのでその備忘録。
曲作ったりバンド組んだりというのは19歳くらいから人生のメインでやってましたがレコーディング自体はじめて。
クライアントはジャンプ力に定評がある前田氏。「アイドルの曲を作るので大サビに入れるバックコーラスを募集します」的な依頼に乗っかった感じ。
時は2018年07月18日。
収録した場所とか環境とか
場所:玉川大学のスタジオ

通信大学生として3年通っていた東京都にある玉川大学のスタジオを使いました。
「ボーカルの収録に大学?」となりますが、玉川大学は録音スタジオとしてのホスピタリティがえげつなくて
・コンデンサマイク:audio-technical AT4080
・モニタースピーカー:YAMAHA MSP5
・モニターヘッドホン:SONY MDR-CD900ST
・防音室完備
・エアコン死ぬほど効く
という最強環境。audio-technical AT4080 は10万レベルの高品質コンデンサマイク。このレベルが普通の私立大学で使えてビビる。
このスタジオ、学生は使い放題なので収録や録音で使いまくりました。通信大学生だと年間学費が¥80,000くらい→月6,500円ちょいでスタジオ録音やりたい放題です。3年目はほとんどそれ目的で学校行ってました。
DAW:Logic Pro X
使い慣れてたやつ。今は手元にMacBookないので使えない。つらい。
インターフェイス:Zoom TAC-2
Thunderbolt接続なのでiPad Proに繋ぐことができないため今は手元にないですがバチバチ使ってました。
実際に録音してみた感想とか学んだこと

こちらがクライアントからの指示書。カラオケで97点くらいは取れるのでちょろいちょろいと思ってましたが撮り直しは50回くらいやりました。以下学んだ点です。
- BPM180はとにかく速い
- 出だしと子音に気をつけるのが難しい
- ので歌詞は全部覚えてしまうしかない
- 音程よりも言葉の意味や表現を重視したくなる
- けど音程ももちろん大切
- 音の切りがわからなくなる
- BPMが180にもなるとズレが命取り
- 最終的にクリック音のみで録ったやつがしっくりくる
- アカペラで聞いた時にもリズム感を感じられるのが1番いいよねってなる
- コーラスで求められているのとメインボーカルで求められているのは違う
- つまりカラオケでいい点とる歌い方は不要むしろ邪魔
- 依頼主が選べるように8パターン作ったのは喜ばれた
- うち3パターンはふざけてるやつだったけど喜んでくれた
こんな感じ。BPM180レベルになると”音の切り”を意識しないと次の小説の頭にリバーブが残ってて不快音になってしまう点に四苦八苦。
あとバンドを聴きながら録音するよりクリック音(メトロノームの音版)だけをヘッドホンで再生しながら歌った方がしっくりきたので驚き。和音がないとピッチが安定しないかなーと思いましたが天才なのでどうにかなりました。
その経過がコチラ
はじめてバックコーラス用にレコーディングした時の音源出てきた
記事にしよう pic.twitter.com/EMCNw7IRlE
— 林ツイタチ@セブあつめ (@uzukumaru_net) May 8, 2019
・録音したすべてのテイクを一斉にトラックに入れて再生
・オケはベースとドラムを打ち込んで作った
・ふざけてるつもりは96%くらい
たまたまビデオ撮影したのが残っていたので世界に共有します。10ヶ月ぶりくらいに聴くと面白い。遠くの方で鬼のようにビブラートかけてる奴や古畑任三郎のモノマネのテイクとかちょっとずつ聴こえてきて笑いました。
ちなみに納品した音源は使われるどころか企画自体が潰れたっぽいので僕が納めた8種類のテイクは永遠にこの世には出てこないでしょう。
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